上項線;分界項線

上項線は、後頭骨の外後頭隆起から後頭側角にかけて側方に伸びる隆起線です。この線には、僧帽筋、胸鎖乳突筋、頭板状筋が付着しています。上項線は、外後頭隆起の真下で外後頭稜に達し、この到達点をイニオンと呼びます。

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J0021 (後頭骨:後下方からの図)

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J0022 (後頭骨:右側からの図)

日本人のからだ(平田和明 2000)によると

乳突後突起Processus retromastoideus (Waldeyer)

上項線の外側端から延長して形成される突起を乳突後突起と言います。これは、456側中4側(0.9%)で観察されました(森田、1950)。