前頭骨
前頭骨は、頭蓋骨の前部を形成する単一の骨で、以下の特徴があります:
- 額と眼窩の上部を形成しています
- 左右の半部が正中線上で融合して一つになったものです
- 内面、外面、側面の三つの面があります
- 外面(前頭面)は前方に膨隆しており、最も突出した部分を前頭結節と呼びます
- 内面(大脳面)は凹面を形成し、指圧痕、脳隆起、動脈溝などが存在します
- 眼窩部は眼窩の上壁を形成し、涙腺窩があります
- 鼻部は上顎骨の前頭突起に接しています
また、前頭骨には以下のような特徴的な構造があります:
- 眼窩上孔(切痕)、前頭孔(切痕)、滑車上孔(切痕)などの神経や血管の通路
- 眼窩上神経溝
- 滑車棘(上斜筋の滑車が付着する小さな棘)
- 前篩骨孔(前篩骨神経と前篩骨孔動静脈の通路)
J0035 (前頭骨:前方からの図)
J0036 (前頭骨:後方からの図)
J0037 (前頭骨:下方からの図)