梨状口 Apertura piriformis

J0355 (頭蓋骨:後頭前頭方向からのX線像)
解剖学的構造
梨状口(Apertura piriformis)は、顔面における鼻腔の前方開口部であり、その形状が梨に似ていることから名付けられています。
骨性構成要素
- 上縁:1対の鼻骨と上顎骨の前頭突起によって構成される
- 鼻骨間縫合:左右の鼻骨が正中線でほぼ接合して形成される
- 前頭鼻骨縫合:鼻骨の上部が前頭骨の鼻部と連結して形成される
- ナジオン(鼻根点):前頭鼻骨縫合と正中線の交差点に位置し、頭蓋計測における重要な計測点となる
臨床的意義
梨状口は以下の臨床分野において重要な構造です:
形態学的・人類学的意義
- 頭蓋計測学における基準点として、人種差や個人差の評価に使用される(Drake et al., 2020; Standring, 2021)
- 法医学的個人識別における指標として活用される(White et al., 2012)
外科的重要性
- 鼻骨骨折の診断と治療計画において重要な解剖学的ランドマークとなる(Bailey et al., 2019)
- 鼻形成術や顔面再建術における手術アプローチの基準点となる(Papel et al., 2016)
- 上顎洞へのアクセスルートとして、内視鏡下副鼻腔手術において参照される(Kennedy et al., 2018)
呼吸機能との関連