内頭蓋底
内頭蓋底は、以下の特徴を持つ解剖学的構造です:
- 頭蓋腔の床の上面に位置し、脳を支える深いくぼみを形成しています。
- 前から後ろに向かって3つの部分に分かれています:
- 前頭蓋窩(大脳前頭葉を収容)
- 中頭蓋窩(大脳側頭葉を収容)
- 後頭蓋窩(小脳半球、延髄、橋を収容)
- 前方から後方に向かって徐々に高くなっています。
- 前頭蓋窩と中頭蓋窩の境界は、蝶形骨小翼と前頭骨によって形成されます。
- 後頭蓋窩の前中央部には、蝶形骨鞍背後面から大後頭孔まで延びる斜台があります。
内頭蓋底の表面には、脳の構造に対応する様々な特徴が見られます:
- 脳回や脳溝に対応する指圧痕や脳隆起
- 動脈や静脈に対応する動脈孔や静脈溝
これらの特徴は、蝶形骨小翼を除く内頭蓋底のほぼ全域にわたって認められます。
J0084 (内頭蓋底)
J0085 (内頭蓋底、アノテーション付き)