示指(第二指)Index; Digitus secundus manus [II]

解剖学的特徴

示指(第二指)は母指(第一指)の隣にある指で、人差し指とも呼ばれる。解剖学的には第2中手骨の遠位に位置し、基節骨、中節骨、末節骨の3つの骨から構成される(Standring, 2020)。示指の関節は中手指節関節(MP関節)と近位指節間関節(PIP関節)、遠位指節間関節(DIP関節)の3つがある。

筋肉と機能

筋肉に関しては、総指伸筋、示指伸筋、浅指屈筋、深指屈筋、虫様筋、骨間筋などが作用している(Moore et al., 2022)。特に示指伸筋は示指特有の筋肉で、他の指と独立して伸展させることを可能にしている。

神経支配と血液供給

神経支配は、運動神経は主に正中神経(C8, T1)が担当し、橈側の感覚は正中神経(C6, C7)、尺側の感覚は尺骨神経(C8)が担っている(Drake et al., 2019)。血液供給は橈骨動脈と尺骨動脈から分岐する指動脈による。

臨床的意義

臨床的には、ばね指(弾発指)、マレット指、ブシャール結節、ヘバーデン結節などの疾患が発生しやすい(Netter, 2018)。また、正中神経損傷では示指の感覚障害や運動障害が生じることがある。示指は日常生活での精密な動作に不可欠であり、ボタン操作やタッチスクリーンの操作など、現代生活において重要な役割を果たしている(Tubiana et al., 2017)。

参考文献