鎖胸三角 Trigonum clavipectorale

鎖胸三角(Clavipectoral triangle)は、前胸部上方の外側に位置する臨床解剖学的に重要な三角形の領域です。この構造は三角筋胸筋三角(Deltopectoral triangle)または三角筋胸筋溝(Deltopectoral groove)とも呼ばれ、表在性の解剖学的ランドマークとして体表から容易に確認できます(Standring, 2020; Moore et al., 2018)。

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J0390 (人体の部位:頭部と頚部)

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J0391 (人体の部位:前面図)

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J0427 (広頚筋を除去した後の右胸部の筋:腹側図)

解剖学的構造

境界

鎖胸三角は以下の3つの構造によって境界づけられています(Gray, 1918; Sinnatamby, 2011):

底面

三角の底面は、鎖胸筋膜(clavipectoral fascia)によって形成されており、この筋膜は鎖骨下筋と小胸筋を覆っています(Drake et al., 2020)。

内容物

鎖胸三角には以下の重要な解剖学的構造が含まれています(Standring, 2020; Moore et al., 2018):

臨床的意義

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