外側頚三角
外側頚三角(後頚三角とも呼ばれる)は、頚部の重要な解剖学的領域です。その特徴は以下の通りです:
- 位置:鎖骨の中央1/3、胸鎖乳突筋の後縁、僧帽筋の前縁に囲まれた広い三角形の領域
- 底部:鎖骨の直上に位置し、大鎖骨上窩と呼ばれる深いくぼみを形成
- 構成筋:後半棘筋、頭板状筋、肩甲挙筋、中・前斜角筋などが底部を形成
- 含まれる構造物:
- 外頚静脈
- 胸管(左側の三角形の下部内側)
- 頚リンパ節
- 副神経
- 頚神経叢の枝
- 腕神経叢
- 細分化:肩甲舌骨筋の下腹によって上部(後頭三角)と下部(肩甲舌骨三角または肩甲鎖骨三角)に分けられる
さらに、大・小鎖骨上窩は鎖骨下動脈と静脈の通過位置に当たり、臨床的に重要な部位です。
J0390 (人体の部位:頭部と頚部)
J0391 (人体の部位:前面図)