外側頚三角は、鎖骨の中央の1/3と胸鎖乳突筋の後縁、そして僧帽筋の前縁によって囲まれた広い三角形の領域です。その底辺は鎖骨の直上で深いくぼみを作り、それは大鎖骨上窩と呼ばれます。後頚三角では、後半棘筋、頭板状筋、肩甲挙筋、中・前斜角筋などが底部を形成します。後頚三角には、外頚静脈、胸管(左側の三角形の下側内部)、頚リンパ節、副神経、頚神経叢の枝、腕神経叢が存在します。後頚三角は、さらに肩甲舌骨筋の下腹によって上部と下部の2つに分けられ、上部を後頭三角、下部を肩甲舌骨三角または肩甲鎖骨三角と呼びます。大・小鎖骨上窩は、鎖骨下動脈と静脈が通過する位置に当たります。

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J0390 (人体の部位:頭部と頚部)