https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
脊髄および脳の支持構造は、起源が根本的に異なる2つの組織から成り立っています:
α. 柔膜性結合組織の突起(piale Bindegewebsfortsätze)から生じる組織。これは脊髄内に入り込む多数の血管に伴って存在します。
β. 神経膠、すなわちグリア(Nervenkitt, Neuroglia)。(Nomina Anatomica Japonicaでは、Glia, Neurogliaは神経膠あるいは[神経]膠、Gliazellenは[神経]膠細胞と定められていますが、本書では簡便のためグリア、グリア細胞と呼びます。(小川鼎三))これはグリア細胞(Gliazellen)とグリア線維(Gliafasern)から構成されています。
グリア細胞は、程度の差はあれ豊富な分枝を持ち、それらの突起が互いに連結しています。灰白質内では、その極めて細い突起が汎在基礎網(289~291頁参照)へと移行します。グリア線維は(KühneとEwaldによれば)神経角質(Neurokeratin)から成ります。
上衣細胞(Ependymzellen)もグリアに属しますが、これを一旦除外すると、グリア細胞は主に2つの形態に分類されます:大グリア細胞(Makrogliazellen)と小グリア細胞(Mikrogliazellen)です。これらの主要形態にはそれぞれ2つの亜型があります。大グリアでは長突起細胞(Langstrahler)と短突起細胞(Kurzstrahler)、小グリアでは稀突起グリア細胞(Oligodendrogliazellen)とオルテガ細胞(Hortegazellen)です。第I巻、74~76頁を参照してください。
グリア細胞の最も細い突起は、いわゆる汎在基礎網("allgemeines Grundnetz")(289~291頁参照)の構成に関与しています。Bauerによれば、これらの突起は汎在基礎網に組み込まれ、その抑制装置(Hemmungsapparat)を形成し、刺激の伝達、統合、抑制過程において何らかの役割を果たしていると考えられています。