t095.png

表95 小骨盤の静脈の帰流型の頻度

I II III IV
左側のみ 9 3 0 0
右側のみ 1 2 3 1
両側 2 2 0 0

I型:壁側枝および臓側枝を一つの幹に集め、内腸骨動脈に沿って総腸骨静脈に開口します。II型:壁側枝および臓側枝を一つの幹に集め、大体第1仙椎の側縁で前後の二つの枝に分かれます。前方に向かう枝は内腸骨動脈に沿って総腸骨静脈に流れ、後方に向かう枝は第1仙椎および第5腰椎の前を斜めに走って左総腸骨静脈に流れます。III型:下部で既に二つの枝に分かれ、前方に向かう枝は内腸骨静脈に伴って総腸骨静脈に流れます。後方に向かう枝は再び二つの枝に分かれてII型の経路をたどり、一つの枝は総腸骨静脈に流れ、もう一つの枝は第1仙椎および第5腰椎の前面を斜めに走って左総腸骨静脈に流れます。IV型:III型の第1仙椎および第5腰椎前面部を欠いています。下方では前後に二つの枝に分かれます。前方の枝は内腸骨動脈に沿って総腸骨静脈に流れ、後方の枝は第1仙椎の側縁に向かった後、さらに前方に曲がって総腸骨静脈に流れます。 (齊藤, 1925)

文献