(RK558(臀筋の深層), RK559(臀筋の深層), RK566(大腿の筋群(前内側からの図)), RK569(寛骨の外面における筋の起始と停止))

これは平らで四角形の厚い筋で、坐骨結節から起こり、大転子の下部およびこれに続く転子間稜に停止する。

**神経支配:**仙骨神経叢による。

**脊髄節との関係:**L4, L5, S1

**作用:**大腿を外方に回す。

**変異:**大腿方形筋の欠如は日本人で男性207体側のうち4体側(1.9%)、女性87体側のうち2体側(2.3%)である(小金井良精、新井春次郎、敷波重次郎:東京医学会雑誌、17巻、127~131、1903)。この筋が完全に欠如することがある。極めてまれに2つ以上の筋束に分かれている。下双子筋あるいは大内転筋との結合が見られることもある。