図71 総肝管および右葉肝内胆管の分岐型(木田ら, 1987)
肝門部の胆管分岐を前から見た模式図。肝内胆管後区域枝は矢印で示されています。
A: 左肝管と右肝管前枝が合流し、総肝管を形成します。右肝管後枝は十二指腸側で総肝管に合流します。両合流部の距離は最長で20mmになります(8.7%)。
B: 左肝管、右肝管の前枝・後枝の3本が合流し、総肝管を形成します(11.5%)。この場合、大部分では右肝管後枝が中央(背頭側)に位置します。稀に右肝管前枝が中央に位置すると、その右肝管前枝は門脈前区域枝の腹側を走行します。
C: 右肝管の前枝・後枝が共同幹を作る標準型(71.2%)。共同幹の最長は27mmです。門脈前区域枝との位置関係や区域枝分岐型については多くの変異があります。
D: 左肝管に右肝管後枝が合流し、総肝管を形成します(8.7%)。