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体幹の筋肉構造
筋肉の走向と配置
四肢の筋肉特徴
RK480(骨および筋の分節)、481(胴の筋肉の走行方向)
胴部の横断面を観察してみよう。すると、次のような区分が見られる。
a) 背方にある強大な筋肉部分(RK480(骨および筋の分節)、481(胴の筋肉の走行方向) , A.,1)は大肋椎溝Sulcus costovertebralis majorを占めている。この筋肉は脊髄神経の後枝によって支配される。
b) 前方・腹方の部分(2)は、平面的にはより広範囲に広がっているが、厚みは劣る。この部分は背方部筋肉の外側境界から腹方に広がり、胸郭では主に肋間に位置している。この腹方部筋肉の一部は、胴体の様々な部位で椎骨体の側面に前方から付着している(3)。胸郭部では、この腹方部筋肉に属する別の一部が肋骨の内側面に付着している(4)。胴体筋肉の外側には四肢の筋肉が続いており(5)、これも腹方の筋肉に属する。ただし、(3)の筋肉の一部も体肢に達することがある。
理解を容易にするため、2、3、4および5の層を一つにまとめてみよう。そうすれば、これが背方の筋肉(1)に対する腹方筋肉の全体であることがわかる。背方の筋肉が脊髄神経の後枝から支配されているのに対し、腹方の筋肉は前枝で支配されている。なお、背方の筋肉と腹方の筋肉を合わせて体壁の筋肉parietale Muskulaturという。
この体壁の筋肉に対して内臓のvisceral筋肉がある。RK480(骨および筋の分節)、481(胴の筋肉の走行方向) ではKの符号をもって弓形の内臓骨格を示してある。またこれを取り囲む内臓の筋肉には6の番号を付してある。6と4の間に体腔があることに注意すべきである。顎および舌骨の諸筋は内臓の筋肉(6)に属している。
最後に、頚部と頭部では最も表面に皮筋Hautmuskulaturが加わる。
四肢Extremitätenについては、体幹の筋肉が比較的貧弱に見えるため、四肢はそれに比べてはるかに強大な筋肉を備えているように見える。