https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
これは小さな神経叢で、SV(第5仙骨神経)とCoI(第1尾骨神経)の一部から構成される。上方では(仙尾骨神経係蹄Ansa sacrococcygicaを介して)陰部神経叢と連結している。また、いくつかの短い小枝が尾骨神経叢と交感神経幹の下端部—すなわち第4または第5仙骨神経節および尾骨神経節—を相互に連結している。
仙尾骨神経係蹄から、あるいはSV自体から肛門尾骨神経N. anococcygicusが発生する。この神経は尾骨筋の前面を走行し、次いでこの筋と肛門挙筋の間を通って背側面に入り、尾骨角の外側で皮下に達する。ここで尾骨神経の後枝Ramus dorsalisからの1小枝と合流し、複数の小枝(すなわち肛門尾骨神経Nn. anococcygici)を肛門と尾骨の間の皮膚に分布させる。さらに、尾骨筋神経N. coccygicusに属する枝群が後方に走行し、尾骨自体の後面を覆う皮膚に分布している。
[図565]男性骨盤の右半内面と神経分布(3/10)(HirschfeldとLeveilléによる)