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片山正輝
目次(V. 神経系)
神経突起が刺激を伝える方向と、ニューロンの位置によって、3つの主要な群に分類される。すなわち、求心性、遠心性、および介在性のニューロンである。
- 求心性ニューロン(zentripetale Neuronen)、すなわち受容ニューロン(rezeptorische Neuronen)は、末梢で受けた刺激を中枢に伝え、そこでその刺激を他のニューロンに渡す。これらは感覚器の神経(感覚神経、sensorielle Nerven)であり、末梢では神経上皮細胞(嗅細胞、視細胞)の突起として始まるか、あるいは(単に知覚性のものとして)末梢の神経網や特別な終末器(Gefühlsnervenの場合)で始まる。(Guttmann:Medizinische TerminologieによればGefühlsnervenはsensible Nerven[知覚神経]と同意語である。[小川鼎三])これらのニューロンの細胞体は、別の場所(脊髄神経節内)に位置する。
- 遠心性ニューロン(zentrifugale Neuronen)、すなわち奏効ニューロン(effektorische Neuronen)は、その神経突起を通じてインパルスを中枢から末梢の器官へと伝える。これらのニューロンは横紋筋および平滑筋に達する運動神経(motorische Nerven)である。平滑筋の神経に属し、その重要な一部を成すのが脈管の筋肉に分布する脈管神経(Gefäßnerven)である。この中で、脈管収縮神経線維(vasokonstriktorische Fasern、血管運動神経[vasomotorische Nerven])はその興奮が血管を収縮させ、脈管拡張神経線維(vasoditatierende Fasern)はその刺激によって脈管の能動的な拡張を引き起こす。刺激によって収縮を起こさず、運動を緩慢にしたり(Verlangsamung)、停止(Stillstand)させたりする運動神経は抑制神経(Hemmungsnerven)と呼ばれる。生理学では、さらに他の機能を持つ脈管神経の存在が知られている。腺(Drüsen)に達し、その働きに影響を与える遠心性神経は分泌神経(sekretorische Nerven)という。さらに、特殊な神経として頻繁に議論されるのが栄養神経(trophische Nerven)で、これは組織の栄養(Ernährung)に一定の影響を及ぼすとされているが、その実在については疑問があり、おそらく血管運動神経あるいは分泌神経に他ならないものであろう。
- 介在性ニューロン(interzentrale Neuronen)は、中枢器官の異なる部分間を結合するニューロンである。これらは決して一次ニューロンではなく、常にそれより高次のニューロンである。その神経突起の長さは極めて多様である。なぜなら、この神経突起は中枢器官内で隣接する部分を結びつけたり、あるいは互いに遠く離れた部分を連結したりするからである。このニューロンの機能は連合にあるため、連合ニューロン(Assoziations-Neuronen)と呼ばれる。
また、中枢神経系以外でも、末梢神経節内や末梢神経内に介在性ニューロンが存在する。