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片山正輝

目次(V. 神経系)

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中心管は脊髄内の位置によって様々な形状と大きさを呈する。胸髄では円形を帯び、その横径は0.05~0.1mmである。頚膨大では横長の楕円形、腰膨大では前後に長い卵円形となる。延髄に向かうにつれ、横長の楕円形から矢状方向の隙間へと変化する。脊髄円錐では、この管は徐々に後正中溝に接近し、円錐の下端で拡張して終室Ventriculus terminalisを形成する。

この終室の横断面は多くの場合、頂点を後方に、底辺を前方に向けた三角形である。その長さは8~10mm、幅は0.5~2mm、深さは0.4~1mmである。終室の先端は終糸内に細い管として続き、終糸の長さの半ばまで達した後、袋小路状に終わる。

中心管はしばしば閉塞しており、特に脊髄の頚部でこの現象が顕著である。