図57 腹腔動脈の分岐型(1)(森田, 1935)
腹腔動脈型:
- 第I型:完全な腹腔動脈を形成します。すなわち、腹腔動脈幹を形成します。
- 第II型:第I型から左胃動脈が分離し、直接大動脈から分岐します。腹腔動脈は肝脾動脈幹の形態をとります。
- 第III型:肝動脈が分離し、胃脾動脈幹を作ります。
- 第IV型:脾動脈が分離し、肝胃動脈幹を作ります。
- 第V型(原始型):腹腔動脈を作る3つの動脈が完全に分離し、4つが単独の根として大動脈から出ます。
腹腔腸間膜動脈型:
- 腹腔動脈と上腸間膜動脈が共同幹を形成します。
- 第I'型:完全な腹腔腸間膜動脈幹を作ります。
- 第II'型:第I'型から左胃動脈が分離し、直接大動脈から出ます。腹腔腸間膜動脈は肝脾腸間膜動脈幹の形態をとります。
- 第II''型:脾動脈が分離し、肝胃腸間膜動脈幹の形態をとります。
- 第II'''型:肝動脈が独立し、胃脾腸間膜動脈幹の形態をとります。
- 第III'型:第II''型から脾動脈が分離し、肝腸間膜動脈幹の形態をとります。
- 第III''型:第II''型から肝動脈が独立し、胃腸開膜動脈幹を形成します。
- 第III'''型:第II''型から肝動脈が分離し、脾腸間膜動脈幹を形成します。
- 第IV'型:第III'型から左胃動脈と脾動脈が共同根となり、胃脾動脈幹を作ります。すなわち、肝腸間膜動脈幹と胃脾動脈幹が存在します。
- 第IV''型:第III''型から胃腸間膜動脈幹と肝脾動脈幹が存在します。