https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
中手には5つの管状骨、すなわち第1~第5中手骨Ossa metacarpea I~V がある。各中手骨には近位部、すなわち関節面Facies articularisを有する底Basis、骨幹部すなわち体Corpus、小頭Capitulumが区別される。底は手根骨と、小頭は指とそれぞれ関節で結合している。中手骨は手根の円蓋形成の延長として、手掌側に軽く凹、手背側に凸の弯曲を示している。各中手骨の底の形状は非常に多様だが、小頭の形状はよく一致している。第3と第4中手骨はその底の手根骨との関節面が、側方で2つの小さい橈側および尺側中手間関節面intermetacarpale Gelenkflächenに続いている。第2中手骨は尺側面にのみ、第5中手骨は橈側面にのみ、同様に中手間関節面を持っている。
小頭は大きく、凸の関節面と、橈側と尺側に1つずつの小さなくぼみを持っている。このくぼみには中手指節関節の側副靱帯が付着する。体は三角柱である。
第1中手骨は他のどの中手骨よりも太くて短い。そして第2中手骨以降、尺側のものほど一様に長さが減少している。第1中手骨の底は鞍状の関節面を持っている。その体は背掌の両方向から圧平された形状である。
第2中手骨の底はその幅の広さと、手根骨との関節面に強い切れ込みがあることを特徴としている。また第3中手骨の底は、その橈側にある(第3中手骨の)茎状突起Processus styloides ossis metacarpei IIIを特徴とする。第5中手骨は尺側背方へ突出した1つの結節を持つことが特徴である。したがって、各中手骨は特有の特徴によって判別され、区別することができる。