(RK538(右前腕の筋(掌側面))、RK539(前腕の深層の屈筋)、RK542(前腕の深層の伸筋)、543(前腕の伸筋) )
この筋は橈骨の上部を鞘状に取り囲む。尺骨の回外筋稜および橈骨輪状靱帯から起始し、橈骨結節から円回内筋の停止部までの線に沿って橈骨に停止する。その筋質は橈骨神経の深枝が通過するための管によって貫かれている。
**神経支配:**橈骨神経
**脊髄節との関係:**C5, C6, C7
**作用:**前腕の回外
**変異:**稀に起始部に種子骨が見られる。過剰筋束として尺側上顆から起こるものがある。さらに独立した横走筋束、すなわち M. tensor lig. anularis radii dorsalis(背側橈骨輪状靱帯張筋)があり、これは尺骨後面の半月切痕より下方から起始し、橈骨輪状靱帯の橈側部に停止する。稀に尺骨の鉤状突起から始まる M. tensor lig. anularis radii volaris(掌側橈骨輪状靱帯張筋)が存在する。