(RK542(前腕の深層の伸筋)、543(前腕の伸筋) ,RK544(手背における筋と腱) )
この細い筋腹は筋間腱板を介して総指伸筋と結合している。その終腱は背側手根靱帯の下で単独で第5管を通過し、そこで2つに分かれて第5指の指背腱膜に至る。
**神経支配:**橈骨神経
脊髄節との関係:(C6), C7, C8
**作用:**第5指の伸展
**変異:**固有小指伸筋の腱の分裂は、日本人男性で207体側中64体側(30.9%)、女性で93体側中23体側(24.7%)、アイヌ人で10体側中8体側に見られる(小金井良精ら:東京医学会雑誌17巻、127〜131、1903;佐野好:福岡医科大学雑誌、24巻、31〜117、1931)。この筋は完全に欠如することがあり、その場合、総指伸筋や尺側手根伸筋の筋束が代替となる。また、第5指に1本の腱のみを与えたり、2本に分かれた腱の1本を第4指に、もう1本を第5指に与えたりすることもある。さらに、副小指伸筋(M. extensor digiti minimi accessorius)が存在することがある(5%、Krause)。