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目次(II. 筋系)

筋系の図譜

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基本的な筋の作用

筋の分類

複合的な作用

筋の相互作用

筋の作用は個々の筋線維のはたらきを考察すれば明らかである。筋線維の収縮によって、離れた2点が近づくこともあれば、近接した2点が離れることもある。

一つの筋がその起始部と停止部に作用するは、筋を構成する全筋線維の力の総和である。その効力が発揮される方向は、全筋線維の引く方向を合算したものである。

筋の活動を1つの自由関節における3つの主軸との関係で分析すると、以下の筋群に分類できる。すなわち、屈筋(BeugerまたはFlexoren)、伸筋(StreckerまたはExtensoren)、内転筋(AnzieherまたはAdduktoren)、外転筋(AbzieherおよびAbduktoren)、回転筋(Dreher)、回後筋(ZurückdreherまたはRotatoren)である。

さらに、関節の軸に関係なく骨の運動を司る筋群や、軟部組織を動かしたり自身のみを動かしたりする筋群もある。これらは上述の筋群に加えて、括約筋(SchließerまたはSphinkteren)、散大筋(ErweitererまたはDilatatoren)、下制筋(HerabzieherまたはDepressoren)、圧縮筋(ZusammenpresserまたはKompressoren)、挙筋(HeberまたはLevatoren)、張筋(SpannerまたはTensoren)に分類される。

多くの筋は複数の作用、例えば回転と屈曲の作用を担うように配置されている。例えば、円回内筋は橈骨を回内するが、同時に前腕の屈筋の1つでもある。上腕二頭筋は前腕を屈曲させ、さらに回外させる。複数の作用のうち1つが他の作用に比べて顕著でない場合、それを主作用に対する副作用という。

また、1つの筋の前方部が後方部と異なる作用をしたり、筋全体が働くときとは別の作用をしたりすることがある。例えば中殿筋がこれに該当する。このように、1つの筋が多様な作用を持つことがある。