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[図458] 延髄の横断面IV

(高さについては図459(延髄、橋、および中脳の各横断面の位置を示す図) を参照)。

オリーブの下1/3を通る断面。有髄神経線維は黒、神経細胞は赤で示される。

次の断面はオリーブの下1/3および菱形窩の下端を通る。ここでは前の断面とほぼ同様の構造が見られる。ただし、個々の部分において核も線維束もより発達している一方、後索内側部核のみが縮小している。最も顕著な変化は、中心管が開いて第四脳室となっていることだ。これに伴い、舌下神経核Nucleus originis n. hypoglossiと灰白翼核Nucleus terminalis alae cinereaeの位置が変化している。特に灰白翼核が大きく外側に移動している。

白網様質Substantia reticularis albaは、この断面において舌下神経の根線維と縫線の間に位置する領域を指す。白網様質は主に以下の要素から構成される:

  1. 縦断された(つまり横走する)内弓状線維
  2. 内側縦束と内側毛帯の横断された線維束の集合
  3. 主に縫線に沿って存在する相当数の神経細胞