https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
後大腿皮神経は下殿神経とともに梨状筋の下縁で骨盤腔を出る。初めは坐骨神経N. ischiadicusに接して坐骨結節と大転子の間を走り、大腿後面に達する(初めは筋膜の下にある)。この面において膝まで広がり、その間にこの神経は内外両側に枝を出し、これらの枝が大腿筋膜を貫く。その終枝は腓腹部の皮膚にも達し、そこでは小伏在静脈の1枝に接している。この神経は臀部の皮膚と大腿後面の皮膚に知覚性の枝を与え、その枝は次のとおりである:
α) 下殿皮神経Nn. clunium inferiores(図558(右大腿および寛骨部後面の神経)):これは2〜3本あり、大殿筋の下縁を回って上方に走り、この部分の皮膚に終わる。
β) 会陰枝Rami perineales(図558(右大腿および寛骨部後面の神経)):坐骨結節の下方を下に向かって凸の弓を描いて走り、会陰と大腿の間の溝に達する。会陰と大腿部の皮膚に枝を与え、陰嚢(大陰唇)の外側面で終わり、その際陰部神経の枝と結合する。