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片山正輝

目次(II. 筋系)筋系の図譜

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解剖学的特徴

神経支配

機能

解剖学的変異

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RK508(頚部の筋および舌骨上筋 II)

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RK509(頚部の筋および舌骨上筋 III)

この筋は扁平で、胸骨舌骨筋より幅広い。胸骨柄の後面と第1肋軟骨の後面から、胸骨舌骨筋の内側かつやや下方で起始する。頚部下部では胸骨甲状筋の内側部が胸骨舌骨筋に覆われておらず、甲状腺の上を上行して甲状軟骨の斜線に付着する。

神経支配および**脊髄節との関係:**舌下神経係蹄の枝で、C. I〜III(IV)(Bolk)、C. II〜IV(Rauber)由来。

**作用:**甲状軟骨を下方に引く。

**変異:**下縁に1〜2個の腱画が見られることがあり、起始が第2肋骨まで及ぶことがある。稀に筋束が甲状舌骨筋や喉頭咽頭筋に移行し、他筋との結合は更に稀である。甲状腺肥大時には幅広く薄くなる傾向がある。両側の筋が正中線で完全に、あるいは一部の筋束で結合することがある。