https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
基本構造と位置
主要な部位
骨幹の特徴
RK316(**右の脛骨と腓骨:**前面)、317(**右の脛骨と腓骨:**後面)
RK318(膝蓋骨の後面)、319(膝蓋骨の前面)、320(右脛骨の上面)、321(右脛骨)、322(右脛骨および腓骨の下端関節面)
腓骨(ギリシャ語ではPerone)は下腿の後外側に位置し、脛骨とほぼ同じ長さながら、はるかに細い。骨幹は後方に凸の湾曲を示し、下半分は内側へと向かう。上端には腓骨小頭(Capitulum fibulae)があり、その先端部を腓骨小頭尖(Apex capituli fibulae)という。腓骨小頭尖の下方に小さな卵円形の小頭関節面(Facies articularis capituli)があり、ここで脛骨の腓側顆と結合する。下端は腓骨踝(Malleolus fibulae)と呼ばれ、腓骨小頭よりも幅広く長く、脛骨踝より下方へ突出している。その内側面には三角形の踝関節面(Facies articularis malleoli)があり、距骨と接する。
腓骨踝の後面には、腓骨筋の腱が通過する腓骨踝溝(Sulcus malleoli fibulae)と、深い腓骨踝窩(Fossa malleoli fibulae)が存在する。
骨幹、すなわち腓骨体(Corpus fibulae)には、前稜(Crista anterior)、外側稜(Crista fibularis)、内側稜(Crista tibialis)、骨間稜(Crista interossea)の4稜がある。前者3稜により腓側面・後面・脛側面(Facies fibularis, posterior, tibialis)の3面が形成される。骨間稜は脛側面を対角線状に走り、上方では前稜に近接するが、下方に向かうにつれて前稜から離れていく。栄養孔(Foramen nutricium)は後面の中央付近に位置する。