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目次(III. 脈管系) 、脈管系の図譜

基本構造と位置
- 内腸骨静脈は内腸骨動脈の枝と同様の分布をもち、仙腸関節の前方に位置して、外腸骨静脈と合流し総腸骨静脈を形成する
主要な壁側枝
- 腸腰静脈、上臀静脈、下臀静脈、閉鎖静脈、外仙骨静脈などを含む
- 前仙骨静脈叢は外仙骨静脈により形成され、周囲の静脈と連絡する
重要な臓側枝と静脈叢
- 骨盤底の諸内臓間で互いに連結した静脈叢の形成が特徴である
- 膀胱静脈叢は膀胱下部に広がり、陰部静脈叢および直腸静脈叢と連続する
- 直腸静脈叢を介して門脈系と下大静脈系統が直接連絡する
女性特有の構造
- 子宮腟静脈叢は子宮と腟の側方部を取り囲み、子宮静脈となって内腸骨静脈に開口する
- 骨盤腔のすべての静脈叢は相互に連絡し、主として内腸骨静脈と門脈へ血液を排出する
この静脈の諸根は、概ね内腸骨動脈の枝と一致した分布を持って始まる。ただし、胎児の生活に最も重要な臍静脈は、臍で体内に入る際に2本の臍動脈と分かれ、肝鎌状間膜内を上方に進んで肝臓に至る。
内腸骨静脈は仙腸関節の前方、同名動脈の後方に位置し、短い経過の後に外腸骨静脈と合流して総腸骨静脈となる。内腸骨静脈の幹には弁が全くない。
壁側枝 Parietale Äste
臓側枝 Viszeraläste