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目次(I.骨格系)

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基本構造

骨幹部の特徴

下骨端の構造

特殊な形態学的特徴

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RK316(**右の脛骨と腓骨:**前面)、317(**右の脛骨と腓骨:**後面)

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RK318(膝蓋骨の後面)、319(膝蓋骨の前面)、320(右脛骨の上面)、321(右脛骨)、322(右脛骨および腓骨の下端関節面)

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RK367(大腿骨)、368(脛骨)、369(腓骨)

二つの下腿骨Ossa crurisのうち、脛骨は内側に位置し、より丈夫な骨である。大腿と足の骨格との結合を担っているのは、もっぱらこの骨である。

上部は広くて厚いが、横径の方がより大きい。この上部は腓側顆内側顆Condylus fibularis, tibialisという2つの結節で構成されており、両者は後面で1つの浅いくぼみによって分けられている。

上面は大腿骨を支える。ここには矢状方向に伸びる1つの粗面が近位関節面(Facies articulares proximales)という2つの関節面を分けている。この粗な仕切り面は中央のすぐ後方で顆間隆起(Eminentia intercondylica)という高まりを形成し,その前後は窪んで前顆間窩後顆間窩(Fossa intercondylica anterior, posterior)と呼ばれる2つの凹みをなす。顆間隆起の頂には脛側顆間結節腓側顆間結節(Tuberculum intercondylicum tibiale, fibulare)という2つの鈍い突起がある。

この部分には上述の箇所のほかに、さらに6つの領域が比較的明瞭に認められ、それぞれ膝十字靱帯および半月板の起始部や停止部となっている(RK318(膝蓋骨の後面)、319(膝蓋骨の前面)、320(右脛骨の上面)、321(右脛骨)、322(右脛骨および腓骨の下端関節面) )。

腓側顆の後部は庇のように突出し、腓骨の小頭と結合するための小さな卵円形の関節面を有する。これを腓骨関節面(Facies articularis fibularis)という。腓側顆の縁には腸脛靱帯粗面(Tuberositas tractus iliotibialisという)1つの強い結節が突出している。