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(RK504(胸横筋) )
肋軟骨の内面に位置し、筋線維と腱線維からなる薄い層である。下方は剣状突起、胸骨体の下部、および1〜2個の胸骨肋の肋軟骨後面から起始する。
その線維は外側上方に向かって散開する。下方の線維は水平に、中間の線維は斜め上方に、上方の線維はほぼ垂直に走行する。これらの線維は5個の尖頭に分かれ、第2〜第6肋軟骨の下縁で肋硬骨との移行部に強固に付着する。最下尖頭の線維は腹横筋の線維と平行に走り、後者の胸郭内壁に続く部分が胸横筋となる。
**神経支配:**第(2)3〜6肋間神経
**脊髄節との関係:**Th. (II)III〜IV(Rauber)
**作用:**肋骨を下方に引き、呼気筋として機能する。
**変異:**この筋は完全に欠如することがある。個々の尖頭が完全に独立していることもある。上方は第1肋骨まで、下方は第7肋骨まで達することがある。稀に見られるM. transversus colli(頚横筋)は胸骨柄の後方に位置し、正中線で対側の同名筋と合している。これは胸横筋の最上方の尖頭と考えられていたが(Luschka、LeDouble)、Eislerによって否定されている。Eislerは頚横筋をむしろ胸骨甲状筋の変位した部分とみなしている。
[図504] 胸横筋(11/20)
前胸壁の後面