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目次(II. 筋系)

筋系の図譜

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RK490(頚部、胸部、腹部の筋群:左側は浅層、右側はより深層を示す)

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RK501(胸部および腹部の筋 側面図 II)

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RK506(頚筋と舌骨上筋 I)

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RK508(頚部の筋および舌骨上筋 II)

この筋は強靭な腱をもって第1肋骨の骨と肋軟骨の境界付近の上面から起始し、外側に走って鎖骨の下面に達する。その筋束は扇形に広がり、烏口粗面までの鎖骨に停止する。

**神経支配:**鎖骨下神経

**脊髄節との関係:**C. (IV)V(VI)

**作用:**鎖骨を胸鎖関節で固定し、前方および下方に引く。また、肩関節を固定しているときには肋骨挙上筋としても機能する。

変異:(M. subclavius posticus[RosenmüllerI]の1例報告がある[森富:解剖学雑誌、25巻、69~71、1950]。鎖骨下筋の変異としてのM. scapuloclavicularis[Wood]s. coracoclavicularis[Calori]s. omoclavicularis[Schwegl]が日本人28体のうち4体で報告されている[進藤篤一:医学研究、12巻、2223~2234、1938]。) この筋は完全に欠如することがある。通常の位置に1本の靱帯のみが存在する場合もある。いわゆる筋の重複は多くの場合、M. acromioclavicularis、M. omoclavicularis、M. sternoclavicularis、M. supraclavicularis、M. subclavius posterior、M. infraclavicularisなどの過剰筋の存在によるものである(W. Krause、Le Double)。起始の数が通常より増加することをLe Doubleが2例観察している。すなわち、この筋が第1および第2肋骨から起始していた。この筋の停止は鎖骨のほか、烏口突起、烏口鎖骨靱帯、肩峰および上腕骨に付着することもある。