これは紡錘状の幅広く厚い筋で、上腕骨前面の下半分よりやや大きい範囲を占める。三角筋の停止部を挟む2部分から起始し、下方では尺側および橈側の上腕筋間中隔と連続している。また、肘関節包の掌側面からも複数の筋束が起始し、尺骨粗面に幅広く強固に停止する。
**神経支配:**主に筋皮神経による。外側の筋束は時に橈骨神経の支配を受けることがある。
**脊髄節との関係:**C. V, VI
**作用:**前腕を屈曲する。
**変異:**しばしば2つの筋束に分かれる。個々の筋束は前腕骨や前腕の軟部組織の様々な部位に付着することがある。(詳細はLe Doubleの文献を参照。)