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片山正輝

目次(II. 筋系)筋系の図譜

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解剖学的特徴

基本情報

変異と特徴

個体差

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RK513(**頭部の筋(**I))

この筋は通常、複数の短く強靭な筋束から構成される。これらの筋束は側頭骨の錐体乳突部から起始し、水平に前方へ走行して耳介軟骨に付着する。

**神経支配:**顔面神経の後耳介神経

**作用:**耳介を後方に牽引する

**変異:**この筋の欠如は稀である。項横筋、後頭筋、広頚筋と連続することがある。

稀な変異として、Le Doubleの門下生が記載したM. auricularis inferior(下耳介筋)がある。この筋は耳下腺咬筋膜上に位置し、耳甲介に付着する。筆者は発達の良好な女性の遺体で、両側にこの筋を観察した経験がある。

顔面の表情筋の作用には顕著な個体差がある。これは主に物理的要因に基づくと考えられる。筋の大きさや訓練度による能力だけでなく、筋の停止部位や他の筋との連続性などの影響も受ける。そのため、顔面筋の配列の詳細において、人種間で差異が存在する可能性がある。H. Virchow, Arch. Anat. Phys. 1908. Z. Ethnologie 1910.-H. v. Eggeling, in L. Schulze, Forschungsreise Bd. III. Jena 1909.--Bluntschli, Morph. Jahrb., Bd. 40, 1909.--Loth, E, Anthropologie des parties molles. Paris 1931. Wagenseil, F., Z. Morph. Anthrop., 36. Bd, 1936.