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片山正輝

目次(II. 筋系)筋系の図譜

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解剖学的構造と経路

頬脂肪体の特徴

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RK515(頭部の筋(III) 前面図)

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RK516(頭部の筋(IV)および舌骨上筋)

咽頭頬筋膜は頬筋の外面を被覆し、前方では口角において頬部皮膚の結合組織へと移行する。頬筋の後方境界では頬咽頭縫線と癒合し、そこから頭咽頭筋の外面および他の咽頭括約筋上へと連続する。咬筋前方部と頬筋との間隙には、円みを帯びた脂肪塊である頬脂肪体(Corpus adiposum buccae、Saugpolster、ビシャー脂肪塊 Bichatsche Fettklumpen)が充填されている。この脂肪体は咀嚼筋間に広範に分布しており、高度な痩せ状態でも完全には消失しないという特徴を持つ(RK515(頭部の筋(III) 前面図)RK516(頭部の筋(IV)および舌骨上筋))。