(RK668(**女性の骨盤動脈(左側)**右側から見た図)、RK669(骨盤右半分の動脈分枝(左側面図)) )
外側仙骨動脈は上臀動脈から分岐するか、あるいはこれと共通幹を形成して始まる。仙骨前面で前仙骨孔の内側を下方に走行し、その際、内外両側に向かって直角に通常5対の枝を出す。
内側枝は尾動脈からの横走枝と網状に吻合する。外側枝の一部は脊髄枝(Rami spinales)となり、前仙骨孔を通って仙骨管に入り、そこで分枝する。残りは後仙骨孔を通って長背筋群と大殿筋の起始部に達する。さらに、仙骨と尾骨の諸靱帯、梨状筋、尾骨筋、肛門挙筋にも分布する。上方の枝は腰動脈と、下方の枝は肛門動脈と連絡する。
外側仙骨動脈は頻繁に2本の小幹に分かれ、上方の幹が1つの仙椎を、下方の幹がそれより下位の椎骨列を栄養する。
[図672] 女性の会陰部の動脈(5/6)
左側の球海綿体筋は除去してある。
右側には神経も示されている。