オトガイ舌骨筋は、頭蓋骨の茎突から始まり、舌骨の上端に付着します。この筋肉は舌骨を上げる作用を持ち、嚥下が助けられます。また、オトガイ舌骨筋は顎舌骨筋の上に位置し、下顎体内面の正中部に存在するオトガイ棘から起始し、舌骨体の前面に終わります。本筋に関する異常の報告は、日本ではほとんど見られませんが、鈴木(1918)の報告によれば、両側の筋が癒合したり、分割したり、さらに分割した外側の筋束が舌骨大角に達することがあるとされています。