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目次(III. 脈管系)脈管系の図譜

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基本構造

主要な流入静脈

解剖学的変異

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RK600(主要脈管系の分布概観図)

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RK690(縦胸静脈とそれらの連絡、および胸管を示す図)

腕頭静脈は頭部、頚部、上肢の血液を集める弁のない静脈である。胸鎖関節の後方で内頚静脈と鎖骨下静脈が合流して形成され、その起始部から右第1肋軟骨の内側端下縁に向かって進む。ここで左右の腕頭静脈がほぼ直角に合流して上大静脈となる。

右腕頭静脈(V. brachiocephalica dextra)は非常に短く、ほぼ垂直に走行し、その右側は胸膜嚢と右肺尖に接している。

左腕頭静脈(V. brachiocephalica sinistra)は右腕頭静脈の約3倍の長さがあり、胸骨柄上部の後方をやや下方に向かって左から右へ走行する。胸骨柄上部とは縦走する舌骨筋群の起始部のみによって隔てられ、大動脈弓から出る諸枝の直上に位置し、大動脈弓の最高点に接している。

A12_0962([右・左]腕頭静脈)Brachiocephalic vein☆

**変異:**まれに左右の腕頭静脈が別々に右心房に開口する。

腕頭静脈は以下の静脈を受け入れる: