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目次(IV. 内臓学)

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筋層はすべての内臓に存在するわけではありませんが、その分布は広範囲に及びます。多くの場合、平滑筋線維から構成されていますが、咽頭、食道の一部、喉頭、陰部などの一部の箇所では横紋筋が見られます。内臓の多くの部分では、筋層は2層に区別され、時には第3層が加わることもあります。2層構造の場合、各層は互いに直角をなす方向に走行しており、通常、外側に縦走線維層(Längsfaserschicht)、内側に輪走線維層(Ringfaserschicht)が配置されています(図002(内臓の層状構造)図090(ヒトの食道中部の横断面))。この層には血管、リンパ管、神経線維、神経細胞も豊富に存在します。結合組織が筋層の外側を覆い、内部にも入り込んでいます。

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図002(内臓の層状構造)

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図090(ヒトの食道中部の横断面)