https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
右リンパ本幹は短く、長さはわずか1cm程度で、太さは数mmのリンパ管である。この本幹は、右上肢、右側の頭部・頚部・胸壁、心臓の右側、右肺、そして肝臓上面の一部からリンパ管を受け取っている。
左側の胸管と同様に、右リンパ本幹は右側の内頚静脈と鎖骨下静脈の合流点に流入する。その開口部は弁によって保護されている。
右リンパ本幹は3本の幹が合流して形成される。すなわち、腋窩リンパ節の輸出管を含む右鎖骨下リンパ本幹(Truncus subclavius dexter)、深頚リンパ節からのリンパを集める頚リンパ本幹(Truncus jugularis)、および右気管支縦隔リンパ本幹(Truncus bronchomediastinalis dexter)の3つである(RK701(主要リンパ管の走行模式図))。
[図715]リンパ節(耳下腺の):37歳男性、概観
[図716]ヒトの胸管:平滑筋は黄色、膠原組織は赤で示されている。
[図717] 後腹壁,骨盤,鼡径部のリンパ節とリンパ管