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片山正輝

目次(V. 神経系)

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図519(頭部と頚部における皮神経の分布領域)

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図521(頭部表層の神経 I)

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図534(頚部の神経と血管(表層))

大耳介神経は、通常、頚神経叢の最も太い枝である。CIIIから発し、小後頭神経のすぐ下方で胸鎖乳突筋の後縁に現れる。即座にこの筋の外面を進み、外側浅頚静脈の背側を走行する。当初は広頚筋に覆われたまま、耳垂に向かって上行する。下顎角の高さで前後各1本の終枝に分かれる。後枝(Ramus posterior)は耳の後方の皮膚および耳介後面の皮膚に分布し、小後頭神経や後耳介神経の小枝と結合する。前枝(Ramus anterior)は耳下腺咬筋部、耳垂、耳介凹面の皮膚に達する。