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目次（II. 筋系）

筋系の図譜

解剖学的特徴

• 下部2個の胸椎と上部2個の腰椎の高さにおいて腰背筋膜から起始し、外側上方へ走行する
• 鋸状に4分枝し、最下4個の肋骨の下縁における肋骨角の外側に停止する

神経支配と脊髄節

• 神経支配：IX～XII胸神経の前枝
• 脊髄節：Th. IX～XII

機能と変異

• 最下4個の肋骨を外方に牽引し、横隔膜の内方への牽引に拮抗する（R. Fick）
• 欠如し、腱様の膜に置換されることがある
• 起始部と停止部は著しい変異を示す

RK483(背筋群（第2層、第3層）)

この筋は下部2個の胸椎および上部2個の腰椎の高さで腰背筋膜の1葉から起始し、外側上方に走行する。上後鋸筋と同様に鋸状に4つに分かれ、最下4個の肋骨の下縁で肋骨角の外側に停止する。

**神経支配：**IX～XII胸神経の前枝

**脊髄節との関係：**Th. IX～XII

**作用：**R. Fickによると、この筋は最下4個の肋骨を外方に引き、横隔膜の内方への牽引に拮抗する。

**変異：**上後鋸筋と同様に、この筋が欠如し腱様の膜に置き換わることがある。その起始と停止は非常に変異に富んでいる。