この筋は尺骨の掌側面および隣接する前腕骨間膜から起始し、4つの腱に分かれる。これらの腱は手根管を通過し、浅指屈筋の腱の裂隙を通って、第2〜第5指の末節骨底に停止する(RK546(手掌の筋と腱(II))、RK548(手の骨間筋(IV))、549-550(手の第4指の中手骨と指骨、屈筋の腱を示す))。
RK548(手の骨間筋(IV))、549-550(手の第4指の中手骨と指骨、屈筋の腱を示す)
**神経支配:**正中神経および尺骨神経。尺骨神経は筋の尺側部を支配する。
**脊髄節との関係:**C7, C8, Th1
**作用:**第2〜第5指の末節骨の屈曲
**変異:**4つの筋腹は様々な程度で独立していることがある。長母指屈筋の起始に一致して橈骨からも起始することがあり、また尺骨の鉤状突起から補強筋束を受けることもある。浅指屈筋が1本少ない腱を持つ場合、深指屈筋は1本多い腱を持つことがあり、その逆も成り立つ。隣接する筋との結合がしばしば観察される。