この筋は長い紡錘形で、上腕骨の尺側上顆と前腕筋膜から起始する。その腱は大多角骨結節の溝にある橈側手根屈筋腱管を通り(RK530(上腕および肩甲骨の筋:尺側面図) )、第2・第3中手骨底に停止する。停止部では橈側手根屈筋の腱鞘Vagina tendinis m. flexoris carpi radialisに包まれている。
**神経支配:**正中神経
脊髄節との関係: C6, C7
**作用:**前腕の回内、手の屈曲、橈側への外転
**変異:**主に停止部に変化が見られる。Le Doubleの調査では105個体中29例に異常が確認された。最も多い異常は、この筋が完全または部分的に大多角骨に停止するものである。その他、第3・第4中手骨、舟状骨、またはその他の部位に停止する例もある。
長掌筋、円回内筋、浅指屈筋、上腕二頭筋、上腕筋との結合が報告されている。また、橈骨および尺骨の烏口突起からの副起始も観察されている。