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RK573(下腿および足の筋(側方から見た図))

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RK579(下腿における屈筋の深層)

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RK580(膝窩筋、後脛骨筋、短腓骨筋(右下腿))

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RK581(足背における筋と腱)

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RK582(足背の筋と腱)

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RK584(足骨の足背面における筋の起始と停止)、585(足骨の足底面における筋の起始と停止)

この筋は腓骨の下半部外面に起始し、長腓骨筋に被覆される。その腱は腓骨と長腓骨筋の腱の間に位置し、下腿下1/3では長腓骨筋腱の内側にあるが、腓骨踝では前方に位置する。腱は腓骨滑車溝を通過し、ここで上腓骨筋支帯(Retinaculum tendinum mm. fibularium proximale)により固定され、総腓骨筋腱鞘(Vagina tendinum mm. fibularium communis)に包まれる。続いて踵骨外側面に達し、滑車突起上方で下腓骨筋支帯(Retinaculum tendinum mm. fibularium distale)により固定され、第5中足骨粗面に停止する(RK581(足背における筋と腱)RK582(足背の筋と腱) )。時に、分枝した腱束が第5指の指背腱膜に達することがある。

**神経支配:**浅腓骨神経

**脊髄節との関係:**L5, S1

**作用:**足の外側縁挙上、足底屈補助、固定時の下腿後方牽引

**変異:**腱が一本の腱条を派生し、多様な終止を示す。例えば、第5指基節骨底、同指の指背腱膜または伸筋腱、第5中足骨体または小頭、小指外転筋、あるいは立方骨に終わる。M. fibularis quartus(第4腓骨筋)は稀に見られる筋で、短腓骨筋と長母指屈筋の間で腓骨後面に起始し、踵骨外側面または立方骨に停止するか、第5指に至る長指伸筋腱と癒合する。(第4腓骨筋の出現率:中国人で100体側中17%[劉]、日本人で28体中15体[53.6%、進藤]、白木も1例報告[劉曜㬢:満州医学雑誌,第17巻,402~403,1932;進藤篤一:医学研究,12巻,2223~2233,1938;白木豊:愛知医学会雑誌14巻,511~514,1934])