https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
解剖学的特徴
神経支配と機能
特殊構造
この筋は上下両顎の歯槽突起の外面(第2・第3大臼歯の範囲)、および頬咽頭縫線(Raphe buccopharyngea)から馬蹄形に起始する。この縫線は頬筋と上咽頭収縮筋を分け、蝶形骨の翼突鈎と下顎骨の間に垂直に存在する。
筋線維は特徴的な走行を示す。上方の線維は前下方へ、下方の線維は前上方へと口角に向かい、そこで交叉する。下方の線維は上唇へ、上方の線維は下唇へ達し、両唇に入った筋束は口輪筋の主要部を形成する。また、オトガイ筋束(Fasciculus mentalis)は小臼歯の範囲の下顎骨歯槽突起に付着し、その一部はオトガイ筋へ移行する。発達が良好な場合、頚部の皮膚にまで及ぶ。
頬筋は上顎第2大臼歯の高さで耳下腺管(Ductus parotideus)に貫かれる。筋の内面は口腔粘膜と強固に結合し、外面には咽頭頬筋膜(Fascia buccopharyngea)が存在する。
**神経支配:**顔面神経
**作用:**口腔前庭内の内容物を押し出す。