身体の各器官系統は、重量の点で大きく異なる割合で構成に寄与している。この違いは次の表で明確に示される。全ての系統の中で、筋肉系が最も大きな割合を占め、それに次ぐのが骨格系である。

研究者 Liebig Liebig Bischoff Bischoff Bischoff
性別 男性I 男性II 男性I 男性II 女性
年齢 約35歳 約35歳 33歳 16歳 22歳
身長 1.68m 1.51m 1.59m
体重 55.749kg 76.511kg 69.668kg 35.547kg 55.400kg
骨格 11.464kg 13.941kg 11.080kg 8.436kg 8.390kg
筋肉 23.062kg 32.193kg 29.102kg 15.722kg 19.846kg
皮膚 3.516kg 4.234kg 4.850kg 4.023kg 3.175kg
脂肪組織 6.159kg 11.028kg 12.510kg 15.670kg
内臓・神経・感覚器 8.616kg 10.034kg 7.006kg 6.763kg
胃腸内容物 0.175kg 0.872kg 7.365kg 1.107kg
尿 0.146kg
血液 0.4112kg 0.815kg 3.418kg
その他・誤差 0.336kg 0.984kg 0.624kg 0.349kg

骨格と筋肉の重量に関して、2人の研究者が身体の各部位を詳細に調査した。以下の表がその結果を示している:

部位 組織 Liebig男性I Liebig男性II Bischoff男性I Bischoff男性II Bischoff女性
体幹 6.220kg 7.317kg 5.255kg 3.990kg
筋肉 6.130kg 9.728kg 7.978kg 4.141kg
右上肢 0.708kg 0.876kg 0.964kg 0.600kg
筋肉 1.733kg 2.324kg 2.992kg 1.445kg
左上肢 0.669kg 0.786kg 0.909kg 0.600kg
筋肉 1.621kg 2.095kg 2.682kg 1.484kg
右下肢 1.933kg 2.510kg 1.850kg 1.600kg
筋肉 6.789kg 9.165kg 7.732kg 4.453kg
左下肢 1.933kg 2.451kg 1.972kg 1.600kg
筋肉 6.789kg 8.882kg 7.719kg 4.199kg

102歳の女性の前骨格を晒したものがわずか0.185kgの重さであった(Waldever, W., Sitzber. Akad. Wiss. Berlin 1910)。

最後に、Bischoffが測定した新生児2体の重量関係をここに付け加えておく。

新生児(男性) 新生児(女性)
体重 2.300kg 2.969kg
骨格 0.426kg 0.467kg
筋肉 0.550kg 0.701kg
皮膚 0.480kg 0.337kg
脂肪組織と結合組織 0.406kg
神経系と感覚器 0.500kg 0.388kg
内臓 0.422kg 0.495kg
血液および消失分 0.123kg 0.175kg

成人の人体の総重量を1000とした場合、各器官系の割合は以下のようになる(Bischoffによる):

運動器(骨格と筋肉) 724.5‰
全身の被覆(皮膚) 88.0‰
消化器 57.7‰
循環器 74.1‰
呼吸器 9.4‰
泌尿器 9.0‰
生殖器 2.0‰

身体を構成する2つの主要な成分のうち、骨格系が全重量の1/5〜1/7を占め、筋肉系が2/5を上回っている。