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目次(VI. 感覚器)

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神経細胞層の構造と分布

細胞の特徴

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図630(ヒトの網膜視部の横断面)

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図631(ヒトの中心窩を通る断面図)

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図633(網膜の内面における視神経線維の放散)、634(ある哺乳動物の網膜の横断面)

この層は網膜の大部分で単層だが、黄斑の近くでは2層になる。黄斑内部では8~10層にも達するが、中心窩へ向かう傾斜部分でこの層の神経細胞が次第に減少し、中心窩の底では完全に消失する(図631(ヒトの中心窩を通る断面図))。中心窩周囲で神経細胞が土手のように高く集積することと、中心窩底部での減少は関連している。網膜周辺部では神経細胞間の距離が広がり、鋸状縁付近では散在するのみとなる。神経細胞は多極性で、直径10~30µmあり、神経突起を神経線維層へ、1本以上の樹状突起を内網状層へ送っている。