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基本構造と変異
変異の相関性と傾向
発生学的考察
頭蓋骨Ossa craniiは、脳頭蓋Gehirnschädel(すなわち神経頭蓋Neurocranium)の骨と、顔面頭蓋Gesichtsschädel(すなわち内臓頭蓋Splanchnocranium)の骨に大きく2分される。あるいは、頭蓋函Schädelkapselの骨と臓弓性骨格Visceralskeletとに分けられるといってもよい。
発生学によると、骨性頭蓋はその一部が軟骨性にできる置換骨Eratzknochenであり、一部が結合組織性の基盤からできる結合組織骨である。これに基づいて、頭蓋骨は次のように分類される:
a) 頭蓋函の被蓋骨あるいは不可骨Deck- oder Belegknochen der Schädelkapsel(はじめに軟骨で作られる骨): 後頭骨のうち後頭鱗の三角部Schuppendreieck(頭頂間骨Interparietale)を除く部分、翼状突起の内側板を除く蝶形骨、篩骨および鼻甲介、側頭骨の錐体(乳様突起も含む)。
b) 頭蓋函の被蓋骨あるいは付加骨Deck- oder Belegknochen der Schädelkapsel: 頭頂間骨、頭頂骨、前頭骨、側頭骨の鱗部、鼓室輪、鋤骨、鼻骨、涙骨。
c) 臓弓性骨格の原始骨Primordiale Knochen des Visceralskelets: 舌骨、鼓室小骨。
d) 臓弓性骨格の被蓋骨あるいは付加骨Deck- oder Belegknochen des Visceralskelets: 上顎骨、口蓋骨、翼状突起の内側板、頬骨、下顎骨。