https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
この動脈は下腹壁動脈よりも細く、鼠径靱帯の近くで外腸骨動脈の外側壁から分岐する。腸骨筋膜と腹横筋膜の間を外側に進み、前上腸骨棘に達した後、腸骨稜に沿って後方へ走行する。その経路中に1〜3本の上行枝を腹筋群に分枝する（RK647(前胸壁と前腹壁の動脈)、RK669(骨盤右半分の動脈分枝（左側面図）)、RK674(大腿動脈とその枝（II）)）。
これらの枝のうち1本は腹壁内で下腹壁動脈のやや外側を上方に走行し、外側腹壁動脈 A. epigastrica lateralis とも呼ばれる（Führer, H., Stiede）。この動脈はマックバーネイ点（Mc Burney's point：前上腸骨棘と臍を結ぶ線の中点）付近を通過するため、腹腔穿刺時に注意が必要である。