https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html

目次（III. 脈管系）

a) 腹壁浅層のリンパ管（RK718(体幹左半の浅層のリンパ管)、719(左下肢浅層のリンパ管とリンパ節：前方からの図)）は放射状に浅鼠径リンパ節に集まる。これらは主に腸骨回旋動静脈、浅腹壁動静脈、外陰部動静脈の経路に沿っている。また、側方からは臀部のリンパ管および背中下部のリンパ管が合流する。

b) 陰茎のリンパ管（RK717(後腹壁，骨盤，鼡径部のリンパ節とリンパ管)、RK718(体幹左半の浅層のリンパ管)、719(左下肢浅層のリンパ管とリンパ節：前方からの図)）は浅層と深層の2群に分かれる。

RK717(後腹壁，骨盤，鼡径部のリンパ節とリンパ管)

RK718(体幹左半の浅層のリンパ管)、719(左下肢浅層のリンパ管とリンパ節：前方からの図)

RK720(小陰唇、大陰唇、陰核のリンパ管：これらは浅鼠径リンパ節に流入している)

1. 浅層のリンパ管：通常3本の小幹から成り、2本は側方を、1本は陰茎背側を走行する。これらは包皮で網状に始まり、亀頭のリンパ管を受け入れる。3本の小幹は後方へ進み、陰茎背で合流した後、再び左右に分かれて鼠径靱帯付近の鼠径リンパ節に流入する。
2. 深層のリンパ管：筋膜下陰茎背静脈と共に恥骨弓の下を通り、骨盤内の血管周囲のリンパ節に達する。

c) 陰嚢のリンパ管（RK717(後腹壁，骨盤，鼡径部のリンパ節とリンパ管)、RK718(体幹左半の浅層のリンパ管)、719(左下肢浅層のリンパ管とリンパ節：前方からの図)）は外陰部動脈に沿って浅鼠径リンパ節に至る。

d) 女性外陰部のリンパ管（RK720(小陰唇、大陰唇、陰核のリンパ管：これらは浅鼠径リンパ節に流入している)）は陰唇で豊富な網状構造を形成し、そこから小幹が浅鼠径リンパ節へと向かう。