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脊柱の静脈は密な静脈叢を形成し、脊柱の全長にわたってその外面および脊柱管の内部に存在する。
これらの静脈叢は、すべての分節静脈の背枝(Rami dorsales)を通じて上大静脈と下大静脈に連結している。この構造は体幹の頚部、胸部、腰部、仙骨部のいずれにおいても同様である。また、大後頭孔付近では脳の静脈洞および頭蓋外面の静脈と合流している。
脊柱の外面と脊柱管内の静脈叢は、前方と後方に分類される。さらに、椎体、脊髄、脊髄被膜の静脈もこれらの静脈叢に流入している。
[図691]内椎骨静脈叢(Plexus venosi vertebrales interni)。脊柱管は第12胸椎から第1腰椎までを前額断で、第2〜3腰椎を矢状断で開いて示している。
[図692] 1個の胸椎の横断面と、それに関連する静脈の図解(Breschetによる)
1. 外椎骨静脈叢 Plexus venosi vertebrales externi