図10 食道の区分(食道疾患研究会, 1992)
食道の区分法を示します。これは、臨床で使用されています。食道入口部を喉頭の輪状軟骨下縁(O)と定め、そこから胸骨上縁(S)までを頸部食道(Ce)とします。胸部上中部食道(I)と胸部下部・腹部食道(E)は、気管分岐部下縁(B)、横隔膜の食道裂孔(D)、食道胃接合部(J)を基準に分け、さらに細分化して図に示すように命名します。
Eaは腹部食道、Eiは胸部下部食道、Imは胸部中部食道、Iuは胸部上部食道を表します。1999年の改訂については本文を参照してください。